市販薬の飲み合わせには気をつけろ!〜花粉症の薬でえらい目にあった〜

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「お前、ほんとに看護師か?」と言われかねないミスをしでかしたので、懺悔の意味も込めて記事にします。

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アレルギー性鼻炎…花粉症持ちにはしんどい季節になりました

私は長いことアレルギー性鼻炎を持っています。
20年ぐらい前に検査したときには、スギ花粉はもちろん、イネ花粉、ハウスダスト…と年中なにかしらのアレルギー反応が出そうな結果だったと記憶しています。
特に春の時期にスギやらなんやらで鼻水やくしゃみに悩まされてきていました。
花粉症ですね、つまり……

病院にかかったこともありますが、近年は市販薬、特にアレグラに含まれている抗ヒスタミン剤「フェキソフェナジン」を使ったもので十分症状が抑えられていたことから、花粉症と判断できるときは市販薬でなんとかしてきました。
また鼻炎スプレーも併用しています。これは血管収縮剤の入っていない市販薬 (1)ザジテンAL鼻炎スプレーα。市販薬で血管収縮剤が入っていないのは数が少ないので…… を使用しています。

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今年はアレグラと同じ成分のものから

購入した「鼻炎錠アルファFX」(すでに開封済み)

と言うことで、先週あたりから鼻水とくしゃみが酷くなってきたので、近所のザグザグ(ドラッグストア)へ行き、「フェキソフェナジン」が含まれているアレグラ…ではない、奥田製薬という会社の「鼻炎錠アルファFX」を購入しました。
服用し始めて多少は効果があったのですが、鼻水があまり引かなかったのです。
花粉シーズンに入ってから飲み始めても効果は薄いんですよね。それは知ってるんです。でもシーズン入る前は、なんとなく「大丈夫じゃね?」と思っちゃうんですよ……
一応、鼻水に関しては血管収縮剤入りの鼻炎スプレーなら恐らく速効で引くんでしょうけど、血管収縮剤入りの鼻炎スプレーは依存症を引き起こしてしまいかねない (2)実際、依存症になってしまうと手術するしか治らないとかなんとか…… ので、ちょっと悩んでました。

ザグザグでアネトンという物を見つけた

購入した「アネトン」(開封済み)

どうにかならんものか…と一昨日(3月22日)、通勤途中にあるザグザグ (3)岡山県内はいろんなところにザグザグがあるので…w に寄ったところ、「アネトン アルメディ鼻炎錠」と言う物を見つけました。
これは花粉・ハウスダストによるアレルギー性鼻炎の症状に効き、しかも生薬配合で、その生薬には鼻水・鼻づまりを抑える物が含まれているとのこと!
しかも抗アレルギー作用のある生薬も入っている!
これや…こういうのを探してたんや…と言う事で購入。早速服用しました。

予想通り、鼻水は見事に解消
アネトンと鼻炎錠アルファFX、両方ともアレルギー性鼻炎に効くんなら、併用すれば強力じゃね?と安易な考えで、併用を始めました。

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そして事件は起きた

併用を始めた次の日(3月23日)は特に何も起きませんでした。
鼻炎の症状が解消していて、むしろ調子がよかったぐらいです。
恐ろしいほどに鼻の通りがよくて、「薬ってすげー!」って思ってました。
寝るときも息苦しさなどもなく寝れました。24時頃に寝ましたかね…

その翌日。併用3日目。3月24日、つまり今日の早朝4時
内容は全く覚えていませんが、不快な夢、いわゆる悪夢?を見て目が覚めました。
今日は日勤のため、朝7時には家を出ます。しかし睡眠時間4時間ではしんどすぎるので、あと2時間は寝たいところです…
…しかし、寝れなくなってしまいました。むしろ眠気がどこかに行きました。
まぁ寝れないのは仕方ないので、4時半過ぎには布団を出て、食事の支度などをしていましたが…

ちょっと気になることがありました。
今までにこういった早朝覚醒は経験したことがありません。むしろ寝坊で遅刻するギリギリまで寝るタイプです。
三交替勤務のため、確かに睡眠リズムはぐっちゃぐちゃですが、さすがに日勤で4時に目が覚めるのは未経験です。
そして、妙に神経が過敏な気がしました。うまく表現できませんが、普段の寝起きとは違う感じです。

最近変わったことと言えば……

これらを飲み始めましたよね…………

…まさか!

添付文書をちゃんと見てみた

ここで私は、あらためて「鼻炎錠アルファFX」「アネトン」それぞれの添付文書を隅々まで読みました。

まずは最初に飲んでいた鼻炎錠アルファFXの添付文書の一部です。

気になる内容を(少し表現を変えて)ピックアップしましょう。
「副作用が起こりやすくなるから、他のアレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)、抗ヒスタミン剤を含有する内服薬等は、本剤を服用している間は使用するな」
「精神神経系の副作用:不眠、神経過敏、悪夢、睡眠障害」

そして、追加で服用したアネトンの添付文書(の一部)

こちらも気になる内容をピックアップ。
「副作用が起こりやすくなるから、他の鼻炎用内服薬、抗ヒスタミン剤を含有する内服薬等は、本剤を服用している間は使用するな」
「精神神経系の副作用:不眠、神経過敏」

ああああああぁぁぁぁぁぁ……これや…………

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添付文書をちゃんと読まないことによって引き起こされた、副作用の発現ではないか?

もう皆さんおわかりでしょう。
両方共に「他の抗ヒスタミン剤を含む薬は飲むな」という内容が書かれていますね?
そして副作用に「不眠、悪夢、神経過敏、睡眠障害」とありますね?

私が併用3日目(3月24日)に感じた症状は、恐らくこの副作用ではないかと思われるのです。
確かに、内容こそ覚えていませんが、悪夢と言えば悪夢でした。そして不眠・睡眠障害も症状として合致します。
何とも言えない、妙な神経の過敏さも合致しますね…

服用前に添付文書をちゃんと読んでいれば、どちらか片方だけを内服していて結果的にここまでの副作用が発現しなかったかもしれません。
確かに、鼻づまりは解消されていました。しかし、一歩間違えば危険な領域に足を踏み入れてしまっていたことでしょう。
とりあえず、ネトンのみの内服に切り替えることにしました。これでどう変わるか、またあらためて追記していきたいと思います。

今回の事例から得られた教訓

今回の事例から得られた教訓をまとめました。
みなさんも、市販薬だからと甘く見るのではなく、添付文書をよく読んで使用しましょうね。

  • 添付文書はちゃんと読もう
  • してはいけないことは守ろう
    • というか、「てめーは看護師だが、薬に関しては専門外なのだから、添付文書の指示は守れ」と言いたい。併用を決めた自分に対して。
  • フェキソフェナジン(アレグラなど)の副作用の悪夢は、マジ悪夢。 (4)内容はほんとに覚えてませんが、すごい不快だったという感覚は残ってるんですよ……

References[+]