宇高航路が廃止になることが決まった件(追記あり)

宇高航路12月中旬に廃止見通し 利用者減、運輸局に届け出へ(山陽新聞 2019/11/08配信 2019/11/09閲覧)
宇高航路、瀬戸大橋と共存できず 自助努力に限界、打開策示せず(山陽新聞 2019/11/09配信 2019/11/09閲覧)

ついにこのときが来たかという感じです。

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宇高航路とは?

宇高航路(うこうこうろ)とは、岡山県玉野市の宇野港と香川県高松市の高松港を結ぶ航路です。
山陽新聞の記事中にもあるように、元々は1910年に旧国鉄によって開設された「宇高連絡船(うこうれんらくせん)」でした。
1960年代に民間企業3社「四国フェリー」「宇高(うたか)国道フェリー」「津国汽船(本四フェリー) 」がその航路に参入・就航。
瀬戸大橋開通(1988年)直前には、民間の航路だけで1日150往復もありました。

1980年代〜1990年代の宇高国道フェリーのテレビCMとCMソングが岡山・香川の人々の記憶に残っていますね。
「瀬戸の旅~の思い出は~ありがとうの言~葉~宇高国道フェリ~♪」
2010年にはイメージキャラクターの「宇高まりん」「宇高三姉妹」を登場させたりもしましたね。
瀬戸大橋開通後も、瀬戸大橋の料金が高く、フェリーの方が安かったこともあって、需要はあったようです。
しかし、瀬戸大橋の料金値下げ、特に2009年の「1000円高速」の影響はすさまじい物があったようです。

2004年には、津国汽船と四国フェリーが共同運行化するも、2009年に津国汽船は撤退。以降は四国フェリーと国道フェリー(2008年に宇高国道フェリーより移管)の2社による運行となっていました。
2012年には国道フェリーが深夜の運行休止後、航路自体も休止。(事実上の廃止)
2014年には四国フェリーも深夜の運行を休止、以降、徐々に減便され1日5往復になっていました。
そして今回のこの報道というわけです。

直近で乗ったときの印象

フェリーで食べたうどん

私自身、頻繁に乗るわけではないので、一番直近で宇高航路を利用したのが2018年の6月23日という状況ではあるのですが…
このときは、バイク・自転車が数台、トラックが2〜3台、自家用車が10〜15台くらいぐらいだったように記憶しています。
船内はわりとガラガラ。ベンチシートで横になってても邪魔にならないという状況でした。
うどんを食べましたが、船内の売店の店員さんがやる気なさげだったのが印象的でした(
うどん自体は冷凍うどんなんですけどね。海を渡るというシチュエーションが合わさっておいしいやつでした。

航路自体の歴史的役割は終えたのかもしれないが…

瀬戸大橋によって、岡山・香川が結ばれて30年。
宇高航路自体の歴史的役割は終わったのかもしれません。
しかし、瀬戸大橋は自動車専用道、高速道路です。
歩行者や自転車、原付バイクは渡ることができません。
また、玉野市から四国へ渡るためには、瀬戸大橋は遠回りになってしまいます。
宇高航路を利用して通勤・通学してきた人も多かったはずです。
国・自治体の交通政策のあり方が問われる事例のように思います。

廃止が正式発表されました(2019年11月12日追記)

この記事を作成した時点では「廃止の方向か」という状態でしたが、11月11日に四国急行フェリーからリリースが出ました。
高松・宇野航路の運航休止のお知らせ ※PDF(四国急行フェリー 2019年11月11日発表)
宇高航路、12月16日休止 四国急行フェリーが届け出 (山陽新聞 2019年11月12日配信・同日閲覧)

リリースによると、2019年12月16日より航路休止とのことです。
ラスト1ヶ月…ということになります。
以前にも2社による運行時代に廃止届が提出され、その後撤回ということもありましたが、今回は状況が状況だけにこのまま廃止になるのではないでしょうか…
今後、宇野高松間地域交通連絡協議会(四国運輸局や地元自治体による協議会)が開かれるようですが、そこでどのような話になるのか、続報が待たれるところです。

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