私はデイトナが販売しているバイクヘルメット用のインカム「DT-E1」を愛用しています。
このDT-E1や上位機種のDT-01は、Windows PCと接続することで、中の設定を変更したり、ファームウェアをアップデートしたりすることができます。
しかし、最新のWindows11ではファームウェアのアップデートの際に「csrbc.sys」の問題でアップデートが正常に終了しない場合があり、それをなんとかした…という記事を以前書きました。
これで問題なく使えるぞ…と思っていたら、先日、ファームウェアの最新バージョンV2.03が公開されていることに気が付きまして (1)1月公開のファームウェアに11月に気が付くという… 早速アップデートしようと思ったらまたしてもできなくなっていました。
そこでそれをなんとかした記事です。ちゃんとアップデートしましたよ!
DT-E1をアップデートする際に引っかった点
アップデートしようとしたら、そもそもCOMポートが開けないという状態です。
偶然USBポートが見えてアップデートかけてもアップデートに至らないという状態です。というかそれしか書けない…
環境と必要な物
- DT-E1とその付属のUSBケーブル (2)以前、別なPCでアップデートしようとした際に付属のUSBケーブル以外で行おうとしたらダメだった記憶があります。
- Microsoft Surface Laptop4(Windows11、22H2アップデート済み)
- 「DT-E1設定ツール」インストール済み
- 使用したファームウェアは「V2.03」
ハード的には以前の記事の時と同じです。違うのはファームウェアのバージョンとWindows11が22H2にアップデートされているという点ですね。
解決方法
私が見つけた解決方法は次の通りです。
なお一部の画像は以前の記事の流用です←
1・DT-E1をリセットする
まぁ必要ない可能性もありますが念のため…
DT-E1がDFUモードに入ってしまって、再起動などができない状態になっているようなら 、パネルを外してリセットボタンを押してリセットしてください。l
2・Windowsの設定から「コア分離」の状態を確認する
以前は「コア分離」の部分を弄ったらなんとかなったので、今回もそこを確認します。 ということで、Windowsの設定アプリを開きます(開き方は省略)
プライバシーとセキュリティをクリック
Windowsセキュリティをクリック
デバイスセキュリティをクリック
コア分離の詳細をクリック
メモリ整合性の状態を確認する…とこうなっていました。
オンになったまま弄ることができません…「この設定は管理者によって管理されています」となっていますが、管理者は俺じゃけん弄らせろや…という状態です。
3・レジストリエディタを開いてレジストリを弄る
ググってみたところ、Windows10の頃にはすでにあった現象のようで、レジストリを弄るとオフにできるようになるようでした。
と言うことでレジストリを弄りましょう…
警告!
レジストリを編集する場合、誤った部分を操作すると最悪の場合Windowsが起動しなくなります! 万が一に備えてデータやレジストリのバックアップを取る、復元ポイントを作成するなど、万全の体制を取った上で編集してください!
レジストリエディタを開きます。方法はいくつかありますが…
スタートボタンの横の検索ボタンが表示されているなら、そこを開いて「regedit」と検索するのが早い気がします。そして管理者として実行します。
レジストリエディタを開いたら、左側のリストからがんばって次のキーを探します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\DeviceGuard\Scenarios\HypervisorEnforcedCodeIntegrity
最終的に「HypervisorEnforcedCodeIntegrity」を開いたら、右側にある「Enable」をダブルクリック、値のデータを「1」から「0」にします。そしてレジストリエディタを閉じます。
もう一度設定アプリを開いて(すでに開いていたら開きなおして)、メモリ整合性をオフにします。それ以降は問題なくDT-E1のファームウェアのアップデートが行えるはずです。
ちなみに、これ以降、メモリ整合性をオンにすることはできませんが、「HypervisorEnforcedCodeIntegrity」の値を「1」に戻せば強制的にオンになります(そしてまた「この設定は管理者によって管理されています」になるというおまけ付き)
まとめ
今回はWindows11の環境でデイトナのインカム「DT-E1」をアップデートできなかった場合の解決方法(の一つ)を紹介しました。
同じデイトナの「DT-01」でも応用できるかもしれません。
参考になればと思います。
References