片道1時間の通勤は長いのか?
PCXでの片道1時間の通勤もそれなりに慣れてきて、今や「そんなに長くなくね?」などと感じることも出てきました。
…とは言え、やはり時間がかかるのは事実です。
朝は確実に早起きしないといけませんし、深夜勤務明けでは命の危険を感じます。
しかし、世の中には、片道1時間や2時間の通勤をしている人は多くいます。
鉄道、車、バイク…手段は様々ですが、体感的には片道1時間通勤は珍しくないのではないかと思います。
そこで、通勤時間についてあらためて考察してみました。
地域による違い
イメージとしては大都会は通勤に時間がかかり、田舎ほどかかっていないと思いますが、データはどうでしょうか。
通勤時間を調べたデータとしては、総務省が実施した社会生活基本調査が挙げられます。
たまたま入手できたのが2011年の物なので少し古いのですが (1)「通勤・通学時間が長い都道府県は? 1位は「1時間40分」のあの県」ITmedia 2016年10月5日公開、2018年11月20日閲覧、このデータによると、通勤時間の全国平均は1時間14分だそうです。
またこのデータは24時間に占めている往復の通勤時間のようなので、2で割って片道に直すと37分ですね。うん、そんなもんだよね(
では、通勤時間が長い都道府県6つと、短い都道府県6つを挙げてみましょう。データは2で割って片道にしています。
順位 | 都道府県 | 片道通勤時間 |
1位 | 神奈川県 | 50分 |
2位 | 埼玉県・千葉県 | 47分 |
4位 | 東京都 | 45分 |
5位 | 奈良県 | 44分 |
6位 | 兵庫県 | 41.5分 |
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42位 | 鳥取県・愛媛県 | 27分 |
44位 | 福井県・大分県 | 26.5分 |
46位 | 島根県 | 26分 |
47位 | 宮崎県 | 25分 |
首都圏や関西のベッドタウンを抱えているところの通勤時間が長く、地方の人口が少ない地域の通勤時間が短いという結果ですね。
ちなみに岡山県は岐阜県と同率の18位で33分という結果です。
7年前のデータですので、多少変動はあるとは思いますが、傾向として…
ただ、これは地域差と個人差が大きいように思います。
地方ですと車での移動が普通になりますが、渋滞込みで1時間程度までなら通勤している人は多いように思います。
また都市部では鉄道での通勤がメインとなるでしょう。特に関東圏では1時間以上かかるような通勤も少なくないのではないでしょうか。
看護師の通勤時間として考えたらどうか?
では看護師の通勤時間の平均を…と思ったのですが、私の探した限りデータがありません。
九州大学医学部で(恐らく卒業論文か何かでしょうけど)調査したデータ (2)「看護師の勤務体制による睡眠実態についての調査」岩下智香、九州大学医学部保健学科紀要、2007、第8号、59-68 リンク先PDFによると、調査対象となった大学病院の看護師では、通勤時間10分以内が32%、10〜30分が40%、30〜60分が21%、60〜90分が7%、90分以上の人もわずかにいたようです。
過半数が30分以内という形ですね。
病院や地域によって多少違いはあるかと思いますが、私の周りの看護師を見ていても過半数が30分以内、ほとんどの人は1時間以内だと思います。朝の渋滞で時間がかかってしまうけれども、空いていれば15分とか20分とかそういうレベル。
看護師は夜勤があるため、夜勤明けの帰路を考えて近くから通勤している人が多いのではないかと推測できます。
…そう考えると、バイクでの片道1時間は長いのでしょうね。
看護師が病院の近くから通勤するデメリットをあえて挙げる
そりゃもちろん、近い方が夜勤明けは安全でしょうけど、近くから通勤することにはデメリットもあります。
それは、病院の近くには患者さんも住んでいる(ことが多い)と言うことと、休日などに同僚や上司に会う可能性もあると言うことです。
オンとオフを切り替えたい人にとってはむしろデメリットになるのではないでしょうか…
私自身は、オフの日はできるだけ職場の近くには寄りつきたくないので、遠くなったことはメリットになっていると捉えています。
通勤を趣味に変えることで実益を兼ねろ!
社会人として会社などで勤務する限り、通勤は避けられない物だと思います。
それであれば、通勤時間を趣味に変えることができれば気分転換やストレス解消も兼ねられてお得なのではないでしょうか。
私の場合は、PCXで走ること自体を趣味にしてしまいましたが、例えば音楽を聞いたり、電車通勤ならスマートフォンで動画を見たりゲームをしたりすることも趣味にできるのではないでしょうか。
いずれにしても、全国平均で一日1時間14分の通勤時間を、無駄な時間にしてしまうのでは無く、通勤時間をうまく気分転換に使うことで、仕事のパフォーマンス向上や、日常生活の彩りを豊かにすることができるのではないでしょうか。
References