PCXからフォルツァ(MF15)に乗り換えました。
そのため、納車直後にPCXからフォルツァ(MF15)にストップランプ付きのリアボックスを移設したのですが、情報が少なかったのでまとめておきました。
準備したもの
- フォルツァMF15
先日の転倒事故でPCX150(KF18)が廃車になったあとに購入。レビュー記事はこちらから。 - COOCASE V36 ウィザード SPEC-FII
4年ほど前に購入。容量は36L。50ccの原付に乗っていたときから使用しているもの。一部改造を施しています(後述) - ワールドウォーク MF13用リアキャリア
MF15用と銘打ってはいませんが、前機種に当たるMF13とMF15はリアキャリア周りは共通のようなので購入。 - 矢崎総業025型HS防水シリーズ6極Mコネクタ・Fコネクタ・対応端子
純正の配線をいじることなくストップランプの信号を分岐させるために使用。 - 検電テスター
ストップランプの信号を探すために使用。 - ギボシ端子(HONDA用)、0.2sqと0.5sqの配線コード
- エーモンの接続コネクタと分岐用防水ワンタッチコネクタ
エーモンの接続コネクタは太さが違うコード同士を接続するのに便利。0.2sqに対応したもの(黄色いやつ)を準備。 - 絶縁テープとか自己融着テープとか結束バンドとか
必要に応じて使用。 - 細線用電工ペンチ
普通の電工ペンチではだめです。これがないと詰みます。ギボシ端子使うなら普通の電工ペンチもいります。 - その他一般的な工具(プライヤーとか)
COOCASE V36 ウィザードに施した改造について
V36 ウィザード SPEC-FIIは、電源を取ってしかるべき配線をすると、キーレスで開け閉めすることができて、なおかつストップランプが使えます。 (1)あと簡易的な防犯アラーム機能とLED照明もある
ベースプレートにあるオス端子とリアボックス本体にあるメス端子が接触して電源や信号を供給する構造になっていますが、2年ほど使用したあたりで接触不良を起こしました。
そのため、接触不良が起きないように、リアボックス本体から配線を引っ張り出して防水端子接続するように変えています。(本体の穴はパテで埋めています)
まぁ、壊れていると言えば壊れているのですが、リアボックスとしての機能(箱としてちゃんと閉まる)は問題ないので、フォルツァでも当面継続使用していきます。
もし、本来の状態で使用する場合には、適宜工夫してください。
…とはいえ、購入時は確か配線が切りっぱなしになっていた記憶があるので、コネクタかギボシ端子を付けた方が一時的な取り外しなどが楽になると思います。
手順
作業したのが納車日だったのですが、雨が降りそうだったので、写真があまり撮れていません…
グラブバーの下(というか後方?)のウイング?を外す
まずフレームナンバー(車体ナンバー)カバーを外します。シートを締めるときの固定金具の所にあります。
そしてウイング?を固定しているネジを2箇所外して、爪の部分を抑えて力いっぱい後ろに引いてください。はっきり言ってめちゃくちゃ硬いです。
ちなみにグラブバー自体は外さなくていいです。
ラゲッジボックスを外す
ネジやらボルトやらトムクリップやらを外してラゲッジボックスを外してください。
最初はラゲッジボックス前方のバッテリーカバーを外してからです。
ちなみに外装のカウルは外さなくていいです。 (2)PCXのときはリアカウル全バラシだったのでとっても面倒だった
ブレーキランプに繋がる配線を探して分岐させる
上の画像の赤丸のあたり(車体後方)に、リアのブレーキランプやウィンカーに繋がる配線のコネクタがあります。
純正の配線にはできるだけ傷をつけたくないので、このコネクタの間に分岐用の配線を噛ませます。
このために使うのが「矢崎総業025型HS防水シリーズ6極コネクタ」です。
事前にネットで調べまくったら、MF13型でサイドスタンドキャンセルを安全にするために調べた記事がみんカラに上がっていて、そこでこのコネクタが使われていることを知りました。
この記事がなかったら、ストップランプを使うことは(一時的に)諦めていたと思います。 (3)ちなみにPCXのときは違うコネクタでした。50ccのタクトとも同じだったのでなんの苦労もなかった。そのタクトの時も、コネクタはバイクワールドで普通に売ってた。
で、この6極コネクタですが、0.2sqの配線でないと端子が付けれません。なので、0.2sqの配線コードと細線用電工ペンチが必要になります。
検電テスターでどの線がブレーキランプか確認して、間に噛ませた分岐用の配線から分岐させてください。
私はエーモンの分岐用防水ワンタッチコネクタで分岐させましたが、確実性を考えたら他の方法がいいかもしれません。適宜工夫してください。
バッ直で電源確保する
リアのブレーキランプやウィンカーにつながる配線から電源を確保してもいいんですけど、説明書的には確かバッ直なので、バッ直で電源確保します。
クワ型端子をつないだ配線をバッテリーに接続するだけ(?)です。
コードは純正の配線に沿わせる形で処理しました。
配線を繋いで、うまいこと配線を処理する
分岐させたブレーキランプの配線と電源につながる配線をリアボックスにつながるように処理します。
私の場合は、PCXから外した配線にギボシ端子と接続コネクタでつなぎ、コネクタをグラブバーの下のウイングのところにあるフレームナンバーカバーの隙間から出しました。(画像は作業途中です)
必要と感じる方はギボシ端子や接続コネクタを自己融着テープや絶縁テープを使って防水加工してください。 (4)私は接続コネクタだけ絶縁テープでぐるぐる巻きにしておきました。
あと、この段階で一応動作確認をしておいた方が無難です。最低でも検電テスターで確認しておきましょう。
ラゲッジボックスなどを戻してリアキャリアを付ける
ラゲッジボックスを戻し、ネジやトムクリップを付けて、ウイング?を付けてリアキャリアを付けます。
ばらしたのとは逆にやればいいので、特に書くことはありません(苦笑
ネジやトムクリップが余らないように気をつけてください。
またリアキャリアはグラブバーに付いているネジ穴カバーを取って、リアキャリア付属のボルトでつけるだけです。
個体差、あるいは製造上の誤差なのか、キッチリと穴が合うわけではありませんでしたが、気にせずつけました。適宜増し締めすれば大丈夫でしょう、多分… (5)一応1000km走行した段階では特にガタつきなどは見られていません。
ベースプレートをつけてリアボックスを設置する
リアキャリアがついたらベースプレートを付け、リアボックスを設置します。
これも特に難しいことはないと思うのであまり書くことがありません…が、配線を接続するのを忘れないようにするのと、シートの開閉に干渉しないかどうかは確認したほうが良いと思います。
ベースプレートについても、適宜増し締めをしておいた方が良いでしょうね。
リアボックスにはストップランプが必要だ
現行のフォルツァは、ラゲッジボックスが48Lあり、メーカーによればフルフェイスヘルメットが2つ入るサイズとのことです。
幸い、私のヘルメットはフォルツァのラゲッジボックスに収まるサイズではありますが、仕事帰りに買い物したりしたときなどには収納スペースが多いほうがより便利なのも事実です。
一方で、リアボックスを付けるとリアのランプ類が後続車から見えにくくなる懸念があるのも事実です。
その点で、ストップランプ付きのリアボックスは、配線こそしなければなりませんが、ブレーキをかけていることを周囲に知らせることができるため、安全性がより高まると思います。
ストップランプ付きのリアボックスは種類が多くはないですが、COOCASEのSPEC-FIIはキーレスにもできるので大変便利なのでオススメしておきます。
そのほかにも、自作でLEDを埋め込む方法もあると思います。腕に自信がある人は試してみてはいかがでしょうか。
References