「ネットに晒す前にできたこと」の前にすべきだったこと

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過日、ファジアーノ岡山の2020年キックオフセレモニーが岡山市北区のイオンモール岡山「未来スクエア」で開催されました。
キックオフセレモニー自体は特にトラブル無く盛大に行われたと、現地やharemachiTVで観覧・視聴したサポーターなどのTwitterなどで確認できます。

さて、セレモニーを現地で観覧していたサポーターの一人、しーどん氏から、このようなpostがTwitterへ投稿されました。

そして、このpostに対する反応の中で、このような物がありました。

このpostに対し、にわかに私のTLのファジクラスタがさまざまな反応を示していましたが、ヤッサニオ氏によるnoteの公開と、関係した人その他の「なんだこいつ…」という反応でなんとなく終わった事案です。

なお、これらのやりとりは、Togetterにまとめています。

ファジアーノ岡山のキックオフセレモニー会場立ち見席の中で起きた事に対する反応と、その後のやりとり
ファジアーノ岡山のキックオフセレモニーの会場立ち見席でちょっとしたことが起きた事をTwitterに投げたら、そこからいろいろ広がったことをまとめようとしました。

さて、noteで特に閲覧者を限定せずに公開されていることもあり、これらを元にある程度の意見表明を行ってもいいと考え、数日経ってはいますが、私の考えと意見を述べたいと思います。

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しーどん氏のpostは「ネットにさらす行為」だったのか?

まず、この部分を明確にしておきたいと思います。
私が思うに、しーどん氏のpostには、個人を特定する情報が含まれていないと思います。
「キックオフセレモニーの日にイオンモール岡山に行っていた女性を連れた男性」で個人を特定出来る人がいたらやってみてください。多分、それだけの情報だと千人や二千人はいると思います(数字は適当)
的外れな説明をしていたという部分がくっつけば、確かに個人を特定出来るかもしれませんが、それだって、少なくとも「本人」か「連れの女性」が自分達の事だと察するか、せいぜい「その周辺にいた人達」が「あれ、あそこにいた人だよね…」となるレベルでしょう。
もし、例えば「○○さんがこんな発言をしていた」とか、発言主のTwitterアカウントなどが付いていれば、個人を特定できます。しかし、今回のpostにはそのような情報は含まれていません。
そのため、ネットにさらして、発言主を貶したりする行為とは言えず、せいぜい「こんな間違った事を、わざわざ詳しい人達の近くで言う人がいたよ」程度の事だと思います。

発言主に悪意があったか否か

的外れな説明をした発言主に、悪意があったか否かを考えてみましょう。
ヤッサニオ氏は次のように捉えているようです。

一方、現地でこの的外れな説明を聞かされたiek氏は次のようにpostしています。

今回、キックオフセレモニーが行われたイオンモール岡山の未来スクエアは、イオンモール岡山1階にあるイベントスペースです。
キックオフセレモニーでは椅子席があったようですが、そこは抽選に当選しないと入れず、それ以外の場所は立ち見エリアとして、当日誰でも観覧できるようになっていました。
また吹き抜けになっているため、2階から4階の吹き抜けの側からでも観覧は可能です。さらにharemachi TV (1)イオンモール岡山の施設内放送。YouTubeでも配信している でも見る事ができました。
そのため、ファジに興味がなくても当日イオンモール岡山に行ったときに「あ、なんかやってるな」と足を止めて見たり、見えるエリアに行く事が可能なはずです。

さて、この発言主に本当に悪意があったのかどうかは、正直な所分かりません。
ただ、「クラブとサポーターを揶揄するような言い方」だったということから、少なくともファジアーノ岡山に対して元々好意的な感情は持っていない人物だと考える事が妥当でしょう。
当ブログでも、Cスタ周辺に住むという人が「ファジアーノは迷惑」と発言し否定的な感情を持っている人がいるということを投稿したこともあります (2)一時的に非公開としていましたが、この記事の公開に合わせて再公開しています。この記事と同じタイミングで公開終了する予定です。 し、岡山県民全員がファジアーノ岡山に好意的な感情を持っている訳ではないのも事実だと思います。
立ち見とは言え、周りがファジアーノ岡山のファン・サポーターであることが考えられる場所で、クラブやサポーターを揶揄するような言い方をしていたということから考えても、悪意かそれに近い感情が根底にあるのではないかと推測することは可能です。

その場で説明すべきだったか否か

ヤッサニオ氏は「誰か教えなかったんだろうか」とpostしています。
間違った知識は正してあげるべきという考えは、基本的には正しいと思います。ただし、状況にもよることを忘れてはいけません。

一般的な部分から考える

例えば、知り合いなりある程度顔を知ってる人が明らかに間違った事を言っているとき、それを正すことはよくあることですよね。
しかし、街中や今回のようなイベントで、しかも確実に初対面と言える状況であればどうでしょう。あなたは間違った事を言っている人にたいして正しいことを説明できますか?
できるという人は、度胸があるか、屈強な体格を持っているか、単なるバカか…だと思います。

逆に考えてみてもいいかもしれませんね。
一緒に来た人にいろいろと説明したり話したりしていたら、見ず知らずの人に突然「それは間違ってる」「そもそもこれは〜〜」などと言われたらどうでしょう。
仮に私がこのような状況に置かれたら「うぜえ」と思うか「はあ、そうですか」としてその後無視するかという反応をするでしょうね。

今回の事例では「揶揄するような言い方」をしていたとのことなので、元々あまり好意的な感情は持っていないでしょう。
そこで更に自分の考えが違うと指摘された発言主はどう行動するか……
最悪の場合、死人が出てもおかしくないと思います。

環境要因から考える

次に、ファジアーノ岡山を取り巻く環境要因を考えてみます。
当ブログでは、過去にファジの応援団体を巡るトラブルについて触れた記事があります。

特に大きいのは、DEEP RED BOYS(および事実上の前身集団である「スチームボーイズ」)の構成員による数々のトラブルでしょう。
2015年のぶちくらせ横断幕掲出事案はともかく、2017年から2019年にかけての、DRBを始めとする応援団体の対立や、数々のトラブル、観戦禁止処分の発表などは、大なり小なり一般のサポーターに心の傷を与えたことは否めません。

もし、この場で説明をしたときに、例えば相手が逆上したり、大声を出したりしたらどうでしょう。昨年、DRBの解散を契機にようやく落ち着いて、今シーズンは新たな状態でスタートしようと言うときに、トラブルを起こすことは、ファジアーノ岡山のイメージを落とすだけでなく、ファジアーノ岡山とイオンモール岡山の関係悪化などにも繋がりかねません
そのため、今回の発言主に対して、クラブ職員ではないサポーターがその場で説明することはかなりのリスクを伴う行為と言えます。
少なくとも、その場にいた人間が「説明はしない」とした以上、説明ができる状況ではなかったと考えるのが妥当であると思います。

ヤッサニオ氏はnoteを書く前に何をすべきだったか?

もう一度、事の発端になったpostを見てみましょう。

元のしーどん氏のpostを引用リツイートしたかたちで投稿されています。
この行為をさらすと捉えた人も少なくなかったように思います。
これについて、ヤッサニオ氏はnoteで以下のように述べています。

「それなら直接間違いを訂正すべく諭せば良かったのではないか。ひょっとすれば誤解していただけかもしれないし」と思い、ネットにすぐ晒すことへの戒めを込めて今日の朝、引用RTさせていただいた。

https://note.com/yassaniogolazo/n/n4943e26596fc

これだけを見た場合、ヤッサニオ氏にはしーどん氏のpostを悪意をもってさらすような意図はなかったと判断できます。
しかしながら…

悪意があったかどうかまでは客観的要素でしか判断できない無知な発言を笑うことは出来て、第三者の目線で持論を述べた、その過程でその発言を笑ったツイートを引用したことが「晒し行為」にあたるという理屈が私には理解できなかった。

https://note.com/yassaniogolazo/n/n4943e26596fc

ともあるように、自身の考えを正当化しています。これ自体はかまいません。
ただ、「自身の意図と違う反応があり、自身の考えが理由はどうあれ多数から見れば違っていたとき、まず謝罪の意を示す」ことはnoteでは結果としてなされていません。
そればかりか、捨て台詞のように、

親の仇のように約6時間もこんなことに指先を動かす労力を費やすくらいなら勇気を出して男性に間違いを指摘したほうがよほど良かったのではないかと思いました。

https://note.com/yassaniogolazo/n/n4943e26596fc

とくくっており、火に油を注いだ上に水をぶっかけて、さらなる炎上を呼び寄せようとしているようにしか見えません。
そもそもnote自体でも、自身が間違いだと思ったpostを、わざわざ引用してさらしているわけですから、自身が主張する「ネットの海にさらす前に教える」とは明らかに反した行為でもありますよね。

他人の間違いを指摘することも大切ですが、その時点の状況や背景などを知った上で、それでもなおこのような記述ができることに単純に驚きを覚えた次第です。
本当に社会生活を送れているのですかね…僭越ながら、これまでの学生生活・社会人生活において、さまざまなトラブルを招いて、周りの人から塩対応や明確に拒否的な反応を受けていたのではないかと推測します。

いずれにしても、ヤッサニオ氏はnoteを書く前に、しーどん氏やiek氏などにリプライをするしないは別にして「誤解を招くような表現であったことを謝罪」し、「当時の現場の状況を誤解・誤認していたこと」を表明すべきだったのではないでしょうか。

最後に…

親の仇のように、数日かけてこんなネタに思考と時間と電気代を費やすくらいなら、もっとお金を稼げる記事を書けば良かったと思いました(苦笑

なお、この記事はある程度の期間が経過後、任意のタイミングで公開を終了する予定です。

References[+]