大学中退して看護師を目指そうと思ったとき「本当に大学中退していても看護師になれるのだろうか?」「中退は不利にならないだろうか?」と不安に思うことはありませんか?
もしくは、「大学中退したけど、とりあえず看護師取っとけば仕事にありつけるだろう。でも、そんな自分が本当に看護師になっていいんだろうか…」と思ったりしませんか?
私も、大学を中退して看護師になりましたが、こういった不安や思いを抱いて看護学校に入学しました。
でも大丈夫です。
大学中退していても看護師になってかまいません。
いや、むしろ「大学中退」という体験が看護師としての自分に深みを与えます。
そこで、私の体験を紹介しつつ、「大学中退から看護師になってもよい理由」を紹介します
不安は、大学を中退した自分に対する自信のなさの表れだ
大学を中退した理由にはいくつかのパターンがあると思います。
学業に行き詰まって単位が取れなかった、大学内での人間関係がうまくいかなかった、入学した学部・学科が自分のやりたいこととはかけ離れていた…
もちろん、建設的な理由による中退もあると思います。
しかし、大学を中退した多くの人の心の中には、「大学を中退した自分は情けない」「ほとんどの人が卒業できるのに、自分はできなかった、ダメな人間だ」と言ったネガティブな感情が生まれるのではないでしょうか。
こういった感情は自分に対する自信のなさから生まれてくると思います。
自分に対して自信がないままでは、その後の人生も転落していく一方の人生しか送れないと思います。
看護師資格取得を通して失敗体験を成功体験で上書きする
自分に対する自信のなさを克服するためにはどうするか?
「大学中退」は「失敗体験」ですよね。それであれば、失敗体験を成功体験で上書きしてやれば良いと思います。
そこで、大学中退というマイナスを埋めることができるのが「資格取得」なのです。
もちろん、ここで看護師以外の資格を検討してもかまわないでしょう。
ですが、私は看護師として働いています (1)介護福祉士も持っていますが…w から、看護師資格取得として話を進めていきます。
看護師は仕事がなくなる心配はありませんし、それなりに給料も安定しています。
そしてなにより、看護師資格を取得するためには、看護学校もしくは看護大学へ進学する必要があります。
大学中退後、再び学校へ進学することになりますが、資格を取得してしまえば看護学校なら専門学校卒、看護大学なら大卒として働くことができます。
これなら大学中退というマイナスを埋める事ができますよね。
しかも失敗体験を成功体験で上書きすることができます。
国家試験合格までやり遂げることができれば自分にも自信がつきます。
転落人生を送らなくてもすみますよね。
中退した体験は患者さんへの対応で生きる
大学中退という体験は、看護師として働く中でも生かすことができます。
看護師の多くは病院で働いていますが、病院で関わる患者さんは多かれ少なかれ何らかの不安を抱えています。
「病気が治るだろうか」「このまま良くならなかったらどうしよう…」
そんな不安に寄り添うのも看護師の役割の一つですが、大学中退した人は中退したときに不安を抱えましたよね?
「中退したけど、この先の人生大丈夫だろうか…」「このまま仕事がなかったらどうしよう…」
そう、患者さんはかつての自分と同じような不安を抱えているんです。
大学を中退した人は、患者さんの不安をくみ取り寄り添える看護師になることができる素質を持っているのです。
看護学生の就活にとって大学中退は不利にならない(と思う)
大学中退した人が最も思うであろう事の一つに「就職は大丈夫か」と言うものがあると思います。
大学中退から看護学生になったとして、就職活動をする際に、中退した事がマイナスにならないか…と思うのは当然のことと思います。
私の体験から言いますと、大学中退は看護学生の就活には不利にならないと思います。
もちろん、履歴書に「中退」と書いていますので、就職先の病院での面接で聞かれました。
ただ、私は大学で工学部に所属していましたので「工学部だと看護とは全く違うけど、どうして中退して看護師になろうと思ったのか」と言った形で聞かれました。
そこで正直に「工学部で勉強に行き詰まったから中退した」「資格を取るために介護福祉士を取りに行ったが、その勉強の中で高齢者の生活を支えるためには医療的な知識が必要だと感じた」と答えました。
このあたりの答えは人それぞれだと思いますが、中退していても「なぜそこから看護師資格を取ることにしたのか」の理由がきちんと伝えることができれば、病院の採用担当者もあまりネガティブな印象は受けないのではないかと思います。
私の場合、退路を断つために奨学金を借りた
大学中退者にとって一番の課題は、「きちんと資格取得まで勉強をやりきること」かもしれません。
逃げ癖と言う言葉はあまり使いたくないですが、一度「大学中退」というドロップアウトする経験をしていると、看護学校で行き詰まったときに同じ選択を取りたくなってしまいます。
そこで何らかの形で「必ず自分は看護師になる」という発破をかけた方がよいと思います。
例えば、「看護師国家試験に合格したら○○をする」「卒業したら○○へ旅行に行く」といったご褒美型の方法がありますね。
私の場合は、完全に退路を断つという方法を取りました。
その方法は、「働けば返済免除になる奨学金(病院奨学金と県の奨学金)を借りる」です。
奨学金を借りることで、「看護師になれなかったら奨学金を返さないといけない。でも合格して看護師になって働けば借金チャラ!」という状況を作り出し、自分にプレッシャーをかけていました。
以下で私の借りた奨学金について、簡単に紹介しておきます。
病院奨学金とは?
病院奨学金は、学校を卒業し看護師資格を取得したらその病院で一定期間働くことを前提に借りる奨学金です。金額は病院によって様々です。
本来は返済が必要ですが、決められた期間、その病院で働けば返済不要になるケースがほとんどです。
病院奨学金は誰でも受けられるわけでなく、病院毎にある程度の選考を行っている場合がほとんどです。就活と同様の選考の場合が多いと思います。
私の場合は、金額が多いという理由で、現在も勤務している病院の奨学金を受けました。
選考としては一応面接がありましたが、病院見学のつもりで行ってたので面接されていたことに気が付きませんでした(苦笑
すでに返済不要になる期間働きましたので、今後、仮に退職しても病院から返済を迫られることはありません。
都道府県の奨学金とは?
都道府県の奨学金は、各都道府県が行っている「看護学生向けの奨学金」のことです。
岡山県の場合は「岡山県看護学生奨学資金」という名前で行われていました。
県内の一定の基準内の病院・施設で5年間働くと奨学金の返済が免除になるものでした。
…なぜ過去形で話しているかというと、実は岡山県看護学生奨学資金は、平成31年度/令和元年度から新規貸与が停止になりまして……
例えば東京都は「看護師等修学資金」という名前で行っているようですので、住んでいる都道府県に同様の制度がないか調べてみる必要があります。
大学中退経験看護師仲間よ、増えて!
大学中退を経験した看護師は、まだまだ少ないのが現状です。
と言うよりも、大学中退者の中で看護師を選ぶ人は少ないんだろうなというのが私の肌感覚です。
確かに、看護師資格取得するためには学校に通う必要があったり、厳しい看護実習を乗り切らなければならないなど、決して簡単な道ではありません。
でも、私は看護師になったことを後悔したことはありません。
むしろ看護師にならなかったら、結婚どころか、真っ当な社会人生活を送れていないのではないか…と思うぐらいです。
大学中退というマイナスの状態を脱却でき、自分の経験を生かした仕事ができる看護師は、大学中退者に向いている仕事なんじゃないかな、そう思っています。
看護学校の入試が心配なら…
看護学校や看護大学へ入学するには、それぞれの学校の入学試験に合格しなければなりません。
大学中退したのにまた試験…と言ってしまえばそうなんですけど、入学試験を受けることが大学中退から看護師になるための第一歩なので、こればっかりは避けようがありません。
中退したとは言え、大学の入試を合格した実績はあるのですから、看護学校や看護大学の入試も合格する力はあると思います。
ですが、やっぱり入試が不安だ…という人もいることでしょう。
そこで、看護専門の予備校「KDG看護予備校」はどうでしょう?
この予備校、全国でも珍しい「看護専門の予備校」です。個別指導を採用しているため、一人一人の理解度にあった指導が受けられます。
看護大学はもちろんですが、看護専門学校にも対応した指導が行われていますので、より専門的な受験対策ができます。
この「KDG看護予備校」、校舎は大阪や京都、兵庫、東京、横浜、大宮にあります。つまり関西・関東にしかありません。
ですが、これ以外の地域の人でも「KDG看護予備校」の講義を受ける方法があります。
実は「KDG看護予備校」はオンラインでも受講ができます。
インターネットを通じて個別指導を受けることができるため、インターネット環境とパソコンさえあれば、全国どこからでも学ぶことができます。
またオンラインなら校舎に行く必要がほとんど無いので、例えば仮面浪人しながら看護学校・看護大学の受験勉強をする場合にも指導を受けることができますね。
個別指導で実力に合った授業を受講できる 「KDG看護予備校」、看護学校の入試が心配ならぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
References