裸眼視力が左右ともに0.1以下の近眼な私は、何らかの形で視力を矯正しないと日常生活すら送れません…
視力矯正で代表的なものは、「メガネ」と「コンタクトレンズ」だと思います。
どちらも一長一短あるわけですが…
5年目看護師の私が、仕事をしていく中で、どちらを使うべきか感じた事を記事にしてみます。
病棟的に介護職でも似たような感じかなと思うので、介護福祉士をはじめ介護職の方も参考になるかもしれません。
お手軽なのはやっぱりメガネ!
メガネの一番の魅力は、そのお手軽さではないでしょうか。
一度作ってしまえば、大きく度がずれない限り「かけるだけ」で視力を矯正してくれます。
実際、私自身もメガネをかけ始めてから20年以上、仕事以外はメガネで生活していますw
メガネは目が疲れにくい
度がきちんと合っていれば、メガネは目が疲れにくいです。
後述しますが、コンタクトレンズのように瞳への酸素供給が少なくなるようなこともありません。
私の経験上、メガネが原因で目が疲れたという感覚を味わったことはありません。 (1)慣れてるというのもあるかもしれませんが……
メガネは曇る…
メガネの欠点、それは曇るということです。
これ、入浴介助を行う人にとっては一大事なのですよ…
曇ると単純に見えにくくなりますし、曇りを取る時間を要してしまいます。
患者さんを怪我させたりするかも?
病棟にもよるんでしょうけど、例えば精神科の病棟や認知症患者の多い病棟・施設では、患者さんから暴力を振るわれる事があるかもしれません。
その際に、患者さんの手などがメガネに当たって、怪我させてしまうことがないとは言えないと思います。
リスクは排除しておきたいと私は思います。
衛生面でもどうだろう…?
ところで、メガネ、洗ってます?
私はたまに洗うのですが、それでも毎日洗うわけではありません。
メガネって隙間などが意外と汚れるんですよね…これ、衛生面でどうなんだろうと思わなくはないです。
もちろん、日常生活ではそこまで気にする必要はないかと思うのですが、抵抗力が落ちている患者さん・利用者さんにとって、何か問題が起きないかな…と考えてしまいます。
仕事で楽なのはコンタクトレンズ!
曇ることはなく、また正しい使い方をしている分には清潔的なのがコンタクトレンズです。
私の経験上、仕事で楽なのはコンタクトレンズです。
目は疲れやすい…かも?
目が疲れやすいのは否めないかなぁと思います。
言ってしまえば異物を眼球に直接付けるわけですから、負担がかからない訳はありません。
コストはかかる……いろいろめんどくさい…
私はソフトレンズを使用しているので、コストがかなりかかります……
一番衛生的なのはワンデーのコンタクトレンズですが、これ、めちゃくちゃ高いんですよね……
1ヶ月で両目合計で6000円程度かかります…… (2)良いレンズだと7000円超える
2weekのものでも、1ヶ月2000円程度かかる計算ですからね……
2weekの場合はケア用品も必要ですので、やはり地味にコストがかかります。
ハードレンズはレンズ自体が高いですし、ケア用品も同様に必要になってきます。
ソフトレンズと比べればトータルでは安くなるんでしょうけどね…
またワンデーのレンズを除いて、ソフトレンズでもハードレンズでも使用したレンズを外したらきちんと洗浄・消毒する必要があります。
これが地味にめんどくさい作業です…
やらないと後々、目の病気になったりしますので、サボるわけにはいきませんし……
夜勤中の仮眠はしんどい…?
コンタクトレンズは終日装用と連続装用の2種類があります。
違いは次の通りです。
終日装用 | 連続装用 |
---|---|
起きてから寝るまでの間使用する。 寝るときは外す | 最長1週間、昼夜通して使用する。 寝るときも付けたままで良い |
そのため、原則から言えば、仮眠などでも終日装用タイプのレンズの場合は外す必要があります…
現実的には、うたた寝程度であれば外さずにうっかり寝てしまう場合がありますね…
私は三交替勤務で、夜勤中の仮眠が存在しないため、夜勤でも基本的にコンタクトレンズを使用していますが、二交替夜勤の場合は注意が必要かもしれません。
仮眠程度だから気にせず終日装用タイプを使用するという人もいるかもしれませんが、目に対してかなり負担がかかるためやってはいけません。
寝るときも付けていられる連続装用レンズを使用する場合も、目に対する負担は軽くないと思いますのでどうなんでしょうね…
裸眼と同じ感覚なのは魅力
メガネではどうしても視野の中に多少なりともフレームが入り込んでしまいます。
ですが、コンタクトレンズではフレームは存在しませんので、視野全てがクリアに見えます。
この視野全てがクリアって言うのは仕事抜きにしてかなり魅力です。
また、入浴介助の際にレンズが曇るという心配はありません。
レンズ曇るとうっとうしいですからね…
ソフトレンズとハードレンズの違いは…
私は基本的にソフトレンズ(使い捨てレンズ)を使用してきてます。
ソフトレンズは比較的慣れるのが早いと思います。
一方、ハードレンズは慣れるまでが地獄な気がします…一度試そうとしましたが、違和感がハンパなくて断念しました……
トータルで目に優しいのはハードレンズとも聞きます。眼球への酸素供給が、ソフトレンズよりもされやすいと眼科医から聞きました。またソフトレンズよりも目が乾きにくかったり、目に異常があったらすぐに発見できたりする (3)痛みという形で表れる ようです。
しかし、激しい運動をする場合にはハードレンズは向きません。ずれやすいからです。
看護師・介護職は力仕事もありますし、激しく動くことは少ないにしても、患者さんの移乗や移床などを行う事を考えると、ソフトレンズの方がよいかもしれませんね……
他の選択肢はどうよ?
一応、メガネやコンタクトレンズ以外の選択肢も考えてみましょう。
レーシック手術する?
レーシック手術は、目の角膜を削って屈折率を調整し、視力の向上を図る手術です。
30年ほど前からアメリカで普及しはじめ、日本ではおよそ20年の歴史があります。
私の先輩看護師の中には、レーシック手術を行って視力を回復させた人もいます。
手術が成功すれば、メガネやコンタクトレンズが不要になり、裸眼で過ごせるという点では一番良い方法かもしれません。
一方で、身体にメスを入れる行為ですので、リスクがあるのも事実です。
特に、角膜をめくり、削ってから元に戻すという術式から、強い外圧がかかると角膜がずれてしまうため、格闘技選手などには向かないとされています。
看護師の場合、例えば患者さんから暴力を受けた際に角膜がずれる可能性がないとは言い切れないと思います。
それ以外にも、術後にドライアイになったり、夜間の視力低下が起きたりする可能性もあります。
また、術式自体が30年程度の歴史しかありません。もちろん、現時点では「長期的に見ても安全であろう」という事にはなっています。
しかし、例えば30歳代でレーシック手術を受けて、80歳になったときになんの問題も起きないかという事は分かりません。むしろ、レーシック手術を受けたことによって、緑内障の診断が遅れたり、白内障の手術が困難になったりする可能性があります。
レーシック手術を検討する際には、リスクと効果をよく考えた上で結論を出すべきだと思います。
私は効果よりもリスクの方が高いと見て、レーシック手術は行わないことにしています。
いっそ裸眼で仕事する?
そこまで視力が悪くなければ、裸眼で仕事をするのもありかなと思います。
入浴介助のように、メガネだと邪魔な場面ではメガネを外し、記録を書くときなどはメガネを使うといったやり方は普通にあり得ます。
老眼になりつつある先輩看護師は実際、そうされている場合が多いです。
私の場合は、裸眼視力が0.1以下なので、矯正しないと日常生活すら無理なんですけどね……
私は仕事はコンタクト!その理由……
様々な事を検討した結果、私は、仕事を行う際はコンタクトレンズ(ソフトレンズ)を使用しています。
その理由は次の通りです。
- 患者さんを怪我させる心配がない
- 入浴介助の際に曇らない
- 三交替なので仮眠時間がない→仕事の時間中に外さなければいけない場面がない
- 裸眼と似た感覚なので楽
- 通勤に使っているバイク用のヘルメットを被るときに、メガネはずれるし、曇る←
- 仕事上の問題ではないので多くは触れませんが、メガネをしたままヘルメット被るのはずれたり、息で曇ったりしてストレスなんですよね……
コストは確かにかかりますが、少しでも快適な仕事をしていくためには必要経費と割り切ってます……
裸眼視力が良ければもっと安くできるのにな…と思わなくはないですけどね。
視力を矯正しなければならない皆さんはどう考えますか?
References