気が付いたら看護師になっていた私が言うのもなんですが、小さい時から看護師になることを夢見ていたり、あるいは「看護師ならとりあえず食いっぱぐれないだろう」と考えていたりする方も多いのではないでしょうか。
看護師になるためにはどうしたらいいのかを、あらためてまとめました。
最低限必要な資格「高校卒業」
看護師になるためには少なくとも、高校を卒業している必要があります。
逆に言えば、高校さえ卒業していれば最低限の条件はクリアしています!
もちろん、既にどこかの大学を卒業していたり、就職したりしていても問題ありません。
なお、高校を卒業してない方が看護師になりたい場合、何らかの形で高校卒業資格(例えば高等学校卒業程度認定試験に合格する)を得るか、後述する「看護専攻科のある高校へ入学する」という方法があります。
必ず必要な“試練”「看護師国家試験に合格する」
看護師になるためには、どのような方法を取るにしても、最終的に看護師国家試験に合格する必要があります。
この国家試験は毎年合格率が90%程度あり、「受けた人はほとんど合格する」試験です。
…まぁ、ここにたどり着くまでに、主に学校で様々な“試練”があるわけですが、国家試験自体はきちんと勉強していれば受かります。
そのため、まずは学校に入学することを考えましょう。
看護師国家試験を受験するためにはどうしたらいい?
看護師国家試験を受験するためには、何らかの形で、看護師養成校へ入学する必要があります。
看護師を養成する学校は大きく分けて3種類あります。
- 看護大学(看護学科のある大学)へ入学する
- 看護専門学校(看護学科のある専門学校)へ入学する
- 看護専攻科のある高校へ入学する
1:看護大学へ入学する
看護学科のある大学をよく看護大学と呼びます。大学のため、4年間通う必要があります。
「保健看護学科」などという名前で保健師と看護師両方の受験資格が得られる場合や、助産師課程や保健師課程などが設定されていて希望によって看護師と助産師/保健師の受験資格が得られる場合もあります。
また卒業すると学士(看護学)が得られます。
なお別の大学等を卒業している場合は、単位の互換などが使える場合もありますので、履修すべき科目数が少なくなることもあるかと思います。
2:看護専門学校へ入学する
看護学科のある専門学校を看護専門学校、あるいは単に看護学校と呼びます。
看護専門学校は、通常は3年間通います。 (1)まれに保健師看護師統合カリキュラムで4年間通うことになる学校もあります。
また社会人の学生が比較的多いのも特徴かもしれません。
大学と比較すると学費が安いことが多く、また入試も大学ほど難しくない場合がほとんどのため、看護師への転職を考えている人にもお勧めできる方法です。
卒業すると専門士の称号を得られることが多いです。
専門学校でも、他大学で履修済みの単位互換がある場合があります。
3:看護専攻科のある高校へ入学する ※中学生以下の方のみ
こちらは少し特殊かもしれません。
現在中学生以下(もしくは高校を卒業していない方)であれば、選択肢に入れても良いと思う方法です。
看護大学や看護専門学校は高校を卒業していないと入学できませんが、看護専攻科のある高校は基本的には普通の高校と同じですので、中学卒業していれば入学できます。(もちろん高校入試はあります)
ただし、看護専攻科は5年間通学する必要があります。
イメージとしては、「高等専門学校」あるいは「高校+2年制専門学校or2年制短期大学」ですかね。
高校3年間のあとに専攻科としてさらに2年追加で学びます。
専門学校や大学と違って高卒で看護師資格を取得することになりますが、中学校から順調に進学・卒業・国家試験合格した場合、20歳で看護師資格を得ることができます。
わかりやすく言うと、大卒者からは2年、専門卒からは1年早く看護師として働き始めることができます。
また、病院によっては看護師であれば学歴に関係無く給料が同じというケースもありますので、看護師としてのキャリアを一足先に始めることができる点でお得かもしれません。
学校によって差はあるの?
前提として、国家試験に合格してしまえばどんな学校に通っていたとしても同じ看護師です。
ですが、その国家試験に合格するという段階で学校による差があるのは事実です。
具体的には、国家試験全体の合格率は90%程度ですが学校毎の合格率は大きく差があります。
毎年、厚生労働省が国家試験の合格発表と同時に学校毎の合格率を発表しています。
例えば平成31年(2019年)に実施した第108回看護師国家試験のいくつかの大学の合格率はというと…
- 東京大学 85.7%
- 京都大学 95.4%
- 名古屋大学 100%
- 大阪府立大学 100%
- 岐阜大学 98.6%
- 岡山大学 98.8%
- 山陽学園大学(岡山県) 85.4%
- 桐生大学(群馬県) 70.9%
わかります?
適当に挙げただけでもこれだけ合格率に差があるんです。
酷い学校だと6割程度の人しか合格してない…なんて学校もあるようです…
ちなみに、大学だから合格率が高い、専門学校だから低い…と言うことはありません。
むしろ、専門学校の方が「確実に合格させる」ために大学よりも熱心に国家試験対策を行うため、より合格しやすいと思います。
私自身、専門学校に通って看護師資格を取得しましたが、高校の時の大学受験に向けての勉強を思い出すような感じでかなり熱い国家試験対策を受けることができたと思います。
いずれにしても、本気で看護師を目指すなら、どの学校を選ぶのかという点も重要だと私は思います。
※この項のデータは以下より引用しています
看護師国家試験2019の学校別合格率、100%は48大学 (ReseMom 2019年3月22日配信 2019年9月5日閲覧)
大学や専門学校へ入学する自信が無い…そんなときは…
さて、行きたい学校が見つかったとしましょう。
その大学や専門学校へ入学するにはそれぞれの学校の入学試験に合格しなければなりません。
難易度に差はありますが、ある程度の学力は問われます。
現役の高校生はともかく、一度社会に出た方は、あらためて受験となると学力面で不安があることと思います。
もちろん自分で教材や過去問などを買ったり取り寄せたりして勉強する方法はありますが、自学自習では限界がありますよね?
そのため、予備校に通うという選択肢があると思います。
ところで、大学受験の予備校なら有名どころもそうでないところもたくさんありますよね。
でも、そういった予備校は難関大学・地元の国公立大学への受験・合格をメインにしている場合が多く、看護大学・看護専門学校に的を絞った対策は実はあまり行われていません。
また社会人の場合は現役高校生や浪人生を対象にした予備校ですと、行われている授業についていけないといった事態が起こることも想像できます。
そこで、看護専門の予備校「KDG看護予備校」はどうでしょう?
この予備校、全国でも珍しい「看護専門の予備校」です。個別指導を採用しているため、一人一人の理解度にあった指導が受けられます。
看護大学はもちろんですが、看護専門学校にも対応した指導が行われていますので、より専門的な受験対策ができます。
「KDG看護予備校」は大阪や京都、兵庫、東京、横浜、大宮に校舎があります。つまり関西・関東にしかありません。
関西と関東以外に住んでいる人はどうしたらいいのか…
じつは、「KDG看護予備校」はオンラインでも受講ができます。
インターネットを通じて個別指導を受けることができるため、インターネット環境とパソコンさえあれば、全国どこからでも学ぶことができます。
地方在住者はもちろんですが、例えば子育て中の方でも移動時間なく授業を受けることができますので、無理なく学習を進められるのではないでしょうか。個別指導で実力に合った授業を受講できる 「KDG看護予備校」、看護師を目指す方にはおすすめできる予備校です。
まとめ
今回は看護師になるための基本的な事を紹介しました。
看護師を目指してみようと思っている人の参考に少しでもなれば良いなと思います。
References