古くて新しい和菓子の老舗「良寛庵ひらい」

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古くから歴史のある町、玉島には多くの老舗企業があります。
例えば天保3年(1832年)創業の玉島魚市場、享保5年(1720年)創業の現在は盾印のタテソースを製造している豊島屋、明治16年(1883年)創業の不動産や建築業の安藤嘉助商店など、100年以上の歴史のある企業がいくつもあります。

その中で、大正元年(1912年)創業、100年を超える歴史を持ちながら、常に新しいものを考案している和菓子の老舗が、乙島にある「良寛庵ひらい」です。

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一番有名なのは「良寛てまり」

良寛庵ひらいで一番有名な商品はなんと言っても「良寛てまり」でしょう。
玉島の円通寺で修行した、江戸時代の僧「良寛」の名前を冠したこの和菓子は、良寛さんが子どもと遊んだときに使った手鞠をモチーフにした和菓子になります。
栗を煮詰めた柔らかい甘露煮を、北海道十勝産の小豆で作った餡でつつみ、こだわり抜いた米粉を使った饅頭の皮で包んだこの良寛てまり、意外にも平成3年(1991年)に発売開始された、まだ新しい和菓子になります。
(実は私もこの記事を書くまで、平成3年発売開始なのを知りませんでした……)
先日、あらためて良寛てまりをいただいたのですが、上品でおいしいんですよね…変わらないおいしさです。
上品なおいしさと、玉島らしさを兼ね備えたこの良寛てまりは、まさに玉島を代表する和菓子と言えるでしょう。

一瞬ドキッとしちゃいますが、とってもおいしい「こげまん」

こげまん

近年出てきたニューフェイスです。私は4年前に発見しましたが、発売もそれくらいの時期だと思います。
「こげまん」は、初めて見たとき「エッ」と思いました。
このロゴ…ありなの?とw
しかし、このこげまん、とってもおいしいのです。
いわゆる「あげまんじゅう」もしくは「かりんとうまんじゅう」なのですが、香ばしいかりんとうの皮と、甘すぎないこしあんのバランスが絶妙です。
ひらいの公式サイトでは「紅茶や珈琲とあわせるのもおすすめ」と書かれていますが、是非、コーヒーと合わせてみてください。私は好きです。
ちなみにこげまんは「こげぇなうめぇまんじゅう、いっぺん食べてみられぇ」から来ているそうです。
また駅や通販で売られているパッケージには岡山弁があしらわれているため、お土産にも最適です。
私自身、関東の知人にこげまん布教しましたw

元々は餅屋です

実は元々は餅の製造・販売を行っていました。
今でも県内のスーパー等に餅や餅を使ったお菓子などが並んでいます。
年末年始には手頃な量の丸餅のパックが売られていますので、お雑煮や正月のお餅にぴったりです。
ちなみに私も今年の正月はひらいの餅で雑煮を作りました。

ひらいの和菓子を買うなら……

良寛庵ひらいは現在、乙島の本店と、倉敷市笹沖に直営店を構えています。
直営店では店内でできたての和菓子を食べることもできるようです。
直営店の他には、天満屋や高島屋といった県内の百貨店、山陽自動車道道口パーキングエリア、倉敷市内主要駅や岡山駅のキオスクなどでも取り扱いがあります。
またインターネット通販もありますので、県外の方でも買いやすくなっています。

ぜひみなさんも一度、ひらいの和菓子を味わってみてください。


有限会社菓子処ひらい
岡山県倉敷市玉島乙島6697-5
http://www.ryoukanan.jp/