看護師になるためには国家試験を受けなければなりません。
国家試験の受験資格を得るために、なんらかの形で看護学校(もしくは看護大学)へ通うことになるかと思います。
私自身、社会人学生として看護学校(専門学校)に通いました。
これから看護学校に通おうといていたり、あるいは看護師を目指そうとしている男性(特に社会人経験がある人)が疑問に思う(かもしれない)ことについて、まとめてみました。
男性だと受かりにくい?→落ちるヤツは試験で点が取れていないだけ
最近、医学部入試で男子学生に下駄を履かせていたということが話題になりました。
一方で、看護学校では、女子学生の方が多く、男子学生は絶対数が少ないのが事実です。
…となると、女子学生に下駄が履かせられているのではないかと思う日ともいるかもしれませんが、そんなことはないです(と思います)。
そもそも看護学校(専門学校の看護学科)の偏差値は低いです。そのため、よっぽどのことが無ければ(そして学校を選ばなければ)合格します。
大学と専門学校どちらが良い→(どっちでもいいけど)専門学校
大学と専門学校、どちらを選ぶかという問題はあるかと思います。
大学の場合、卒業すれば学士(看護学)が取得できるというメリットがあります。一方、専門学校では専門士(あるいは高度専門士)が取得できますが、学士に比べれば劣る面はあります。学歴としても、大卒の方がより上に見られますしね。
しかし、看護師になることを考えた時、大学を出ようが専門学校を出ようが、資格さえ取れてしまえば同じです。
そのため、資格を取って働くという観点からは、大学を目指すより専門学校を選んだ方がスムーズだと思います。
とは言え、大卒資格が得られる大学だと、看護師として働かなくなっても大卒として転職活動できるメリットはありますね…
社会人は浮かない?→専門学校なら問題無いかと
社会人学生が多いのは間違いなく専門学校だと思います。
私の通った専門学校は、社会人学生が男女含めて3〜4割程度いました。
当時、私は20代後半でしたが、同世代はもちろん、上は40代の方までいましたね。
就職してから病棟に来る実習生を見ていると、大学からくる実習生は社会人学生が皆無のように思います。
一方で専門学校からの実習生では、「社会人学生だろうな…」って感じの人をたまに見かけます。
男子学生は浮かない?→学校によると思う…
これはもう学校によると思います…
私の場合は、社会人の男子学生も4〜5人いましたし、男子学生自体が(高卒ですぐ来た子も含めて)2割ほどいましたから、そこまで浮いた感じはしていませんでした。
ただ、学校によっては男子学生の絶対数が少ないかもしれませんので、こればっかりは聞いてみるしか無いのが実情かと思います。
専門学校によってはオープンスクールを随時行っていますのでそういった機会に聞いてみるとよいでしょう。
学校生活はつらい?→つらくないとは言えない…
まぁこればっかりはね(苦笑
男性と女性で何が違うかというと、本能的な観察力だと思います。
よくいわれる事ですが、妻が髪を切っても夫は気が付かないっていうのあるじゃないですか。こういうちょっとした違いに気が付くことが看護師には必要な部分なのですが、男性ではハンデがあります。
看護学科の先生にも男性はいますが、やはり女性が圧倒的に多いため、どうしても本能的な部分で言われると男性としてはつらいです。
あとはそうですね…単純に勉強しなければならない量が多いっていうのもつらいですね。医師に比べれば少ないですけど…
実習はどうか?→性別が理由でできない事もある
看護学校に欠かせないのが看護実習です。
この中で、母性看護学実習はできない事が出てきやすい実習です。
以前にも触れましたが、男子看護学生は見学できない可能性が高い実習です。
それ以外の実習でも、女性の患者さんのケアを断られる場合はあります。しかし母性看護学と違って実習指導者がそのあたりも配慮した上で受け持ち患者さんを割り当てる場合がほとんどですので、あまり心配はいらないかと思います。
男性であるというハンデを乗り越えた先に看護師資格取得がある
男子看護学生には確かにハンデがあります。
それでも看護師を目指すという目標に男女の差はありません。
試験も男女関係無く点数さえ取れれば受かります。
資格さえ取れれば、就職先に困ることはありませんし、食いっぱぐれることもないはずです。
看護師は女性の仕事だから…などと臆すること無く挑戦する人が増えて欲しいなと思います。
まぁ就職してからも男性であると言う部分のハンデはあるんですけどね(苦笑